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2015年4月30日 (木)

冬目景さん「マホロミ」最終巻、私が古い建物で必ずやる事は。。。

冬目景さんの「マホロミ 時空建築幻視譚」が、
本日発売の4巻をもって完結しました。

Mahoromi1


ビックコミックスピリッツで、2010年から不定期連載されていた作品。
5年で4巻、、、冬目さん作品としては順調なペースだった。


さてマホロミですが、
著名な建築家を祖父に持つ、建築科の大学生の土神(にわ)くんと、
亡き祖母の別荘で裁縫を営む、真百合さんのオハナシ。
二人は、

古い建物に残された想いを読み取る力

がある。
取り壊されていく古い建物から、
建物に残された”想い”を感じ取り、叶えて(成仏させて?)あげる。
住んでいた人の残留思念ではなく、あくまでも建物自体が持つ想い。

土神くんと真百合さん、
土神くんの祖父と真百合さん祖母、
時代を超えて、縁を繋いでいく。

という、謎めいた部分はありますが、
基本的にはとても淡々と話が進んでいきます。

「マホロミ」には毎回古い建物が描かれますが、
それは、洋館だったり、和洋館だったり、コンクリートのビルだったり。
そのどれもが住んだ人の歴史が染み付き、
建物自体が特別な”想い”を持っていく。
古い建物好きな私には堪らない作品だったshine




さて最終巻ですが、ちょっとネタバレ。

と、書こうと思いましたが、
何をどう書いたら、、、と思うくらいあっさりサッパリな終わり方coldsweats01


真百合さんへの想いに気付くと同時に、
”建物の想いを読み取る”力を失う土神くん。
祖父を看病し看取る事で、祖母の想いを昇華させていく真百合さん。
二人の出会いは必然であり、
戻るべき場所も必然であったのか。

祖父・祖母の呪縛から解放された二人のこれからをもっと見たかったですが、
「えー、ここで終わっちゃうの!」的な感じもまた、
冬目景さんらしいかもconfident


最終巻に納められた「アパートメントハウスの風」に出てくる鶴の噴水の逸話、

戦時中、銅製の鶴の噴水を、軍に接収されないよう誰かが隠し、
戦後、また突然姿を表す。

日比谷公園に置かれた鶴の話ですよね、、、きっと。

Mahoromi2


★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜


私も古い建物が大好きで、よく足を運びますが、
実は洋館でも古民家でも、毎回必ずやる事があります。

部屋をひとしきり見渡し、
部屋の解説を読んだりした後、

しばらく部屋の真ん中に立って静かに目を閉じる

すると、不思議な事に、
在りし日の姿が周りに浮かんで、音すら聞こえて来る。
まるでタイムスリップしたように。
これがあるから、古い家歩きは止められないんですよーheart
でも、部屋の真ん中で目をつぶって直立している姿、
側からは変わった人に見えているんだろうなぁsweat02

私はマホロミの二人のように特殊な感覚は持ってませんが、
きっと誰もが何かを感じると思いますよ。
是非、是非試してみてください!
(あの、周りの視線がちょっと恥ずかしい感じもsweat01

 

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コメント

そうですよね。
何か見えるような気がすることがあります。

私も古い家が好きです。

マイマイさん、こんにちは!
マイマイさんのお散歩のお話、いつも楽しく読ませていただいていますshine
昔の情景が浮かんでくると、何かワクワクしますよね。
鹿鳴館があった場所のビルの谷間で目を閉じた時は、
何だかちょっとドキドキしてしまいましたconfident

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