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2014年7月20日 (日)

月刊IKKI休刊。。。想い出の、坂井恵理さん「ビューティフルピープル・パーフェクトワールド」

小学館の漫画雑誌「月刊IKKI」休刊をニュースで知りました。
悲しいけど、これも時代の流れですかね。
IKKIについての私の一番の想い出は、

坂井恵理さんの「ビューティフルピープル・パーフェクトワールド」

坂井恵理さんの代表作、とよく言われているし、私もそう思う。

Perfectworld


人が自由に容姿を選べるようになった時、
世界は変わるのだろうか?

二巻構成の連作短編集ですが、全て書き下ろし。
(月刊IKKIに連載されていた訳ではないですが、IKKIから生まれた作品)
4年程前に発表され、改めて読み返しましたが、
全話、絵もストーリーもすごいクオリティ。

21世紀も半ばを過ぎた日本。
技術の進歩により、美容整形が安価で気軽に出来る時代。
女性も男性も、学生も社会人もお年寄りも、当たり前に美容整形する時代。
見た目20代の女性が、実は50代という年齢不詳の時代。
容姿による優位性が消失した時代。

そんな時代の中、
この本に出てくる人たちは、みんな何かの理由や矜持を持って、
美容整形に、、、いえ、それを通じて人生に向き合っている。

整形を繰り返す人
整形する事をやめた人
整形を否定し続ける人

ちょっとSFな近未来の世界だけど、
坂井さんの紡ぐ物語は、嫌になるほどリアリティに溢れてる。

美容整形でビューティフルピープルとなって、
パーフェクトワールドを築こうよ!
そんなバズワードを鼻で笑うかのようなシニカルさと、
でも同時に、虚構の世界を必死で生きている人たちへの想いに満ちた作品。

重い話しもあるけど、不思議と読後感が爽やかなのは、
例え悲しみの中にあっても、微かな希望を残してくれているから、かも。

最終話、美容整形による完璧な美しさにこだわり続けた女性が、
整形をやめ、山深い村で自然に年老いていく道を選ぶ。
新雪の中、彼女が自然の息吹を感じて微笑む姿で、
この物語は終わりを告げます。

名作だと、心から思います。

 

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まんが」カテゴリの記事

コメント

こんにちは(^^)
…何か、初めて知った作品ですが、Mugpyさんの文章に不思議と身近に感じられました。
現代でも最早整形は、お金さえあれば手の届く日常になっていて、
これからもっと技術が進んでより簡単になれば、年齢不詳の人間世界になってもおかしくないような、
と本気で思いましたwobbly
でもそうなったらもう証明写真とか無意味な気も…。
というより、皆同じような顔になっていってしまうのでしょうか…(就活生のスーツ姿みたいな…笑)。
でもいつまでも若く美人なままだとどんどん欲が出てきそうですねsweat01
「老い」てもなお美しい(というか若々しさ?)をもつ方もいるわけで、私はそういうふうに老いたいなあと思います。
(いや、でも実際年をとるとキレイになりたいとか思うんでしょうね…coldsweats01

美容整形は高いし、お金もないし、やらないけど、
安価でできるのが、当たり前な世の中になると、
自分はどうするだろうか…。と考えてみた。
倫理面とかは、今ほども、左右されなくなるのかもね。
けど、皆綺麗になって行くのに、独りだけ変な顔は嫌だし…。
まっ、考えるのやめとこっとぉ♫

凩さん、こんにちは☆☆
夏休み明けに、
「始業式の日は生徒達の顔と名前が一致しなくて困る」
という先生の言葉がスゴいsweat02
吊りスカートで小学生の容姿の高校の先生が痛いsweat01
Webで第一話が無料で試し読みできますが、
この”痛い”先生が登場しますcoldsweats01
改めて考えると、そんな時代になった時私はどうするだろう・・・

千代紙さん、こんにちは♪
ほぼ全員が整形していると、
倫理面は吹き飛んでしまうのでしょうね。
(そこに至る過程は別として。。。)
でも、年齢不詳、更に性別不詳に至ってしまったら、
世の中どうなってしまうんだろうsweat02
まっ、私も考えるの止めときます♫

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