志村貴子さん「放浪息子」15巻。こっちも最終回かぁ。。。(ネタバレあり)
志村貴子さんの「青い花」と同じ月に「放浪息子」もこの15巻で完結となってしまいました。
一緒に終るなんて、寂しすぎる。。。
「放浪息子(放蕩息子ではありません^_^;)」は
”女の子になりたい男の子”の二鳥修一くんと、
”男の子になりたい女の子”の高槻よしのさんを中心とした、思春期の少年・少女達を描いた作品。
2002年の連載開始から足掛け11年、小学生だった二人も、高校生に。
(表紙の右側が高槻さんで左が二鳥くん。裏の女子高生が女装の二鳥くんデス)
「青い花」が、女子高校を舞台に女性間の恋のお話が主題に対し、
「放浪息子」は男女共学の学校で、男女間の恋心も織り交ぜながら、
二鳥くんと高槻さんのような、自分の性別に悩むお話を。
放浪息子は「Wandering Son」という名前で海外でも出版されていて、
2012年に第1巻が、
全米図書館協会(ALA)のYALSA(Young Adult Library Services Association)部会が選出した
Great Graphic Novels Top Ten 2012
を受賞しているようです。
「青い花」と「放浪息子」、同時最終巻という事で、記念のコラボペーパーが差し込まれています。
二冊分合わせると一つの画が完成。
登場人物がシャッフルされてますが、こう見ると違和感無い(^_^)
このメンバーでお話描いて欲しいわ。
あーちゃんと高槻くんのツーショット、最高♪
★★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
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★ネタバレ注意★
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”男の子になりたい”気持ちが次第に薄らいでいく中、
二鳥くんを異性として意識し始めた自分にとまどう高槻よしのさん。
自分の心境の変化を二鳥くんへの裏切りと感じ、普通の女の子でいる事を、
「どこで道まちがえちゃったんだろうなぁ」とまで言ってしまう純粋な高槻よしのさん。
肉体的な変化で、否応無しに自らの男性を思い知らされていく二鳥修一くん。
女性として美しくなっていく高槻さんを素直に羨ましいと思う二鳥修一くん。
最後は、”男の子になるのをやめた”高槻さんと”女の子になると決めた”二鳥くんの別れ。
高槻さんの涙、最後にただ「手をつないでいて欲しい」と言う彼女の想いが、胸に刺さります。
二人のハッピーエンドを期待していた分、辛いわ〜。
(青い花はハッピーエンドで良かったぁ。。。)
最終巻の高槻さんは、むちゃくちゃ可愛いです!
二鳥くんの恋人の安那(あんな)ちゃんが、
二人の将来を心配する二鳥くんの姉の真穂ちゃんに、
「女装おじさんとデートするへんなおばさんでいい」
と言い放つ。
未来なんて、未来が来てみないとわからない、という言葉。
せめて二人の未来が明るい希望に満ちたモノであって欲しいなぁ。
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