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2012年9月14日 (金)

たんぽぽクレーター ☆月の光に癒されて☆

「タンポポクレーターに来れば、どんな子供でも元気になれるよ。
マリア、こわがらなくていい、月の光がきみを守ってくれる。
月の光の不思議な力はなくならない。
みんなひとり残らずおとなになって、幸せや喜びを見つけるんだよ。」

私が小さい頃から一番大切にしている、筒井百々子さんの作品です。
筒井さんは、30年ほど前に活動された漫画家で、SFとメルヘンが融合した佳作を多数出されています。


Dandelion


「たんぽぽクレーター」は、大規模な小児センターを持つ月面にある総合医療都市で、
地球で治療を見放された子供達が、最後のよりどころにする場所。
冒頭の言葉は、主人公の若き医師ジョイスが残したものです。
地球や月面が荒れ果てる中、医療センターで子供達を守るため必死で戦う人々の物語。

物語の核となる放射能汚染との戦い、コールドスリープ、疑似氷河期・・・
ストーリーはかなりハードですが、
筒井さんのあたたかな絵柄と、所々にでてくるメルヘンチックな雰囲気が、
話の悲壮感を和らげてくれます。

たんぽぽクレーターから30年近くが経ってなお、
子供達が放射能汚染の脅威や、政治的迫害の危機にさらされている現実は、
この話の中から全く変わっていません。
悲しい事ですね。
物語は、人々が尊厳を取り戻し、子供達の明るい未来を示唆して幕を閉じますが、
現実世界もそうなってくれる事を願ってやみません。

小学館から全2巻で刊行されていました。
だいぶ月日が経ってしまったので、普通に書店で手に入れるのは無理かもしれませんが、
是非、これからも読み継がれて行って欲しい物語です。


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